診察室に入る前に、壁に立てかけてあるカルテをさっと見る。BMI 66って、何かの間違いでは? と小さい目を見開いてみたが、間違いでない。一呼吸してドアをノック。
"How are you, OOさん" とさわやかに部屋に入ったが、患者さんは開口一番に「私この手の診察は大っきらいなんです。」と宣言。「何年も婦人科の診察を避けてきたけど、妹がこの前 小芋さんの診察を受けて、『あの人よかったから姉ちゃん絶対行ってきなよ』ってしつこく言うもんだから来たんです。」と。意を決してきてくださった患者さんをがっかりさせたくない、がんばらな、と思った。
患者さんの強い恐怖感&苦痛感を和らげるべく、時間をかけて、姿勢や角度も気をつけて診察をすすめていったが、どうしても子宮頚部の端をちらりと確認するのがやっと。盲目的なパップスメアは極力避けたいが、どうしてもそうなってしまった。最近は結構患者さんとの会話を続けながらパップスメアを出来るようになってきていたが、今回は患者さんの呼吸を誘導することで精一杯。
患者さんも私もベストを尽くした。でもどうしても限界があった。太っているからしょうがない、で片付けたくないのだが。
パップスメアの結果が、"Unsatisfactory for evaluation" (診断に不適)で返ってきてしまうかもしれない。そのとき、患者さんに再検査の催促をするのは気が重いだろう。
読むだけで震撼しています。。。
返信削除とても太った人のパップスミアって本当に無理ですよね。。。
読むだけで私も気が重くなってしまいました。。。
yahooブログでヘルスプロモーションつながりで
返信削除新ブログに伺いました。私も現場から一念発起して健康社会学、ヘルスプロモーションで大学院在学中です。
結婚による転居で、休学中です。自分らしいヘルスプロモーションの関わり方を模索中です。
患者さんにベストなサービスをしたいと思う気持ちが
エネルギーの源流の1つになりますよね。
ゆっくり小芋さんのブログを読ませていただきます。
私のブログはまだお気楽新生活がメインで専門はまだ載せてません^^
jasmineさん、
返信削除コメントありがとうございます。ヘルスプロモーションをテーマにどのようなことを研究されているのか非常に興味しんしんです。
新生活を始められたご様子。専門家のjasumineさんにこんなことを申し上げるのも失礼かもとおもいつつ、結婚もお引越しも人生のストレスの中ではトップクラスとおもいますので、どうかご自愛くださいね。