2019年10月11日金曜日

ディズニーランドより楽しい エステート・セール

Estate sale エステート・セールをご存知? 人が亡くなったとき、あるいは、亡くなってはいないけれど老人ホームなりアパートなどに引っ越すにあたり、家の中のもの一切合切を売るセールのこと。

売りたくないものはすでに 「立ち入り禁止」と張り紙をした部屋に入れるなどして、すでに取り除かれているので、それ以外のものすべてが売り物となる。

普段からthrift store (日本で言えばリサイクルショップ的なチャリティーの店)で掘り出し物を見つけるのが大好きな とまとまんと私であるが、エステートセールではさらに興奮する。

家具や電化製品にはあらかじめ値札シールがたいてい張ってあり、小物もそれなりには値段が書いてあるものが多いが、使いかけの洗剤や、ばらばらのスプーンやフォークとなると、レジの人が適当にまとめて値段をつけたりする。やる気のない人にあたれば、値段のつけ方がさらにいい加減になって、ますますよろしい。

引き出しや戸棚に入っているモノは、取り出して並べてくれている場合が多いが、並べる場所がないほどに中に入っているものが多いと、お客自らが引き出しを開けたり閉めたりして、物色する場合も。

ガレージセールやムービングセールは、基本的に「不用品」が売られるけど、エステートセールは、それまで住人が使っていたほとんどすべてのものが売られるので、早い時間に行くほど、確実に何かいいものが見つかる。出遅れた場合は、当初の価格からさらに半額、なんてこともあるので、それはそれでお得。

先日は散歩途中、たまたま豪邸のエステート・セールを発見。

近頃 とまとまんはトースターを買い換えたいと言っていたんだが、台所でちょうどよいトースターを見つけ、早速小脇に抱える($5)。住人は料理が好きだったと見えて、ありとあらゆる調理道具があったが、子芋は麺棒($1)とチェコ製のレモン絞り ($1)を見つけてホクホク。ジグソーパズル・トランプなどのゲーム類(まとめて$5)、ダブルクリップ、ティーポット($2)、書類整理箱($2?)、などなど、占めて22ドル。レジで我々の後ろに並んでいたおばさんが、「あらあんたら、どこでそのトースター見つけたの? そのゲームはどこにあったの?」とやたらに突っ込んできた。ほとんどのものは1点ものだから、聞いても仕方ないと思ったけど。

とまとまんと私が家のすみずみまで見て回るのに、なんと1時間以上かかった。とまとまんは、もっとゆっくり見たら、半日はたっぷり楽しめると言った。我が家にとって、エステートセールはディズニーランドよりも格上のエンターテインメント。

他人の家の中をみるチャンスはなかなかないし(しかも引き出しや戸棚の中まで!)、世の中のごみは減らせるし、住人・もしくは遺族のお金の足しになるし、いいことだらけだ。

家に帰り、我が家での役目を終えたちっちゃなトースター(友達のおさがり。子芋がそれをさらに11年使った。)は thrift store に寄付した。


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