昨年12月保健福祉省のシベリウス長官が、緊急避妊薬を全年齢むけにOTC化する方針に反対してから1年がたった。
当時小芋が書いた日記はこちら:http://koimokko.blogspot.com/2011/12/blog-post_9808.html
依然として、緊急避妊薬を処方箋なしで薬局で買えるのは17歳以上の人に限られている。(男性でも17歳以上であれば買える。ただし使用するのは女性のみよ。)
このたび11 学会が連名でこの年齢制限を撤廃するようシベリウス長官に手紙を送ったそうだ。先日緊急避妊について声明を発表していた米国小児科学会ほか、米国産科医婦人会学会、米国家庭医学会、それから私も入っているNational Association of Nurse Practitioners in Women's や American Reproductive Health Professionals もこの11学会に含まれている。
こちらがその手紙
http://www.acog.org/About_ACOG/~/media/News%20Releases/20121207Release.pdf
11もの学会が足並みそろえて手紙を出したことに拍手。そして、最後のパラグラフが特によい。小芋訳するとこんなかんじ。
「われわれ医療専門家団体には、米国における意図しない妊娠(望まない妊娠)と人工妊娠中絶の率を下げるという共通の目標があります。Plan B (緊急避妊薬)はすべての女性にとって安全であり、OTC(処方箋なしで購入できる薬)であるべきだと科学ははっきり結論を出しています。したがって、われわれはPlan B One-Step のOTC年齢制限を撤廃するよう強く求めます。緊急避妊薬というこの必須薬が、必要とするすべての人に対してOTCであるべきだということを我々は最新最善の医学的エビデンスから学びました。われわれと同様に必ずや貴方様方にもご理解いただけると信じております。」
ちなみに、Plan B とPlan B One-Step の違いだが、
成分はどちらもレボノルゲストレルで、用量がちがう。前者は0.75mg、後者 One-Step は1.5mg である。
従来は0.75mgを1錠飲み、12時間後にもう1錠飲むという処方がされていた。しかし、そうすると飲み忘れたりする危険があった。2錠まとめて1回で飲んでも十分効果があることが分かり、Plan B 2錠を1回だけ飲むという処方が浸透していった。
Plan B One-Step は最初から1.5mg (0.75 mg x 2錠と同じ用量)なので、一粒だけ飲めばよろしい。
薬局では Next Choice というジェネリックのほうが Plan Bよりも10ドルくらい安いことが多い。
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