概算すると、1分当たり3ドルほどかかったことになる。通訳の利用が1分で済めば3ドルは安いが、残念ながら診察は1分では終われない。
英語での診察であっても、初診であれば、どんなに急いでもやっぱり15分はかかる。(フィジカルイグザムより、ヒストリーに結構時間がかかる。)まして通訳を使うとなると、患者さん → 通訳 → 私 → 通訳 という具合に最低倍の時間がかかる。普段なら頼みになるはずの問診表ですら、患者さんが十分書き込めてなかったりするので、要所はやはり口頭で確認しないといけない。
で、請求書をみると、何月何日に何分の使用時間、いくらいくら、などとある。
ボスは、「必要なサービスはやんなきゃなんない。通訳は必要なのだから、費用は気にするな。」といいつつも 「ただいくらかかったのか、見せたかった。」とも言う。続けて、「通訳を利用する際は、普段以上に時間効率を考えてやっていってほしい。」と。
おそらくは、ボスのボスからコスト面でなんらかのプレッシャーがかけられたのだろうと推察するところ。
電話通訳なくしては会話がまったく成立しないような場面で、お金のことを気にしなくてはならないのは辛い。そうでなくたって、後の患者さんの待ち時間が長くなりすぎないよう気にしながら、精一杯効率を考えながら患者さんとコミュニケーションを図っているだけで、もう、目いっぱいなのだから。
家族や友達に通訳の役をさせるのではなく、なるべくプロの通訳を使うべき、というのがあるべき姿である。が、その費用を施設側が担うという「コストの重さ」について考えさせられた。
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