2010年6月10日木曜日

年度末プレッシャー

わがオフィスの会計年度は7月始まり。で、今ちょうど年度末。

初診患者さんの数、10代の患者さんの数など、オフィスが掲げている年間目標の項目がいくつかあるのだが、その中で年次健診の数の目標だけがぎりぎり達成できるかできないかのところに今あるらしい。

それでボスはこれをなんとか達成すべく、非常に張り切っている。「がんばろう」と掛け声よろしいが、どれだけの患者さんが予約をされて、そのうち本当にどれだけの患者さんが実際にいらっしゃるかが「数」になるだけなので、私の頑張りが及ぶところではない。私は一日の予約数が多かろうが少なかろうが、ひとりひとりの患者さんと本気で向き合うだけだから。

私がいいケアをしたら、数ヵ月後、あるいは1年後に患者さんが再診に訪れるきっかけにはなるかもしれないけれど、これは月末までに結果のでる話ではない。

「あくまで婦人科健診」なのだから、単純に簡単にさっさと15分でカルテの記入までを終わらせてほしい、という圧力がくる。だけど、ちゃんとヒストリーもとらず、患者さんの質問にも答えず、なんの education もなく、ただチェック・チェック・チェーーック だけする診察だったら、なんの意味もないと思う。

患者さんに何も尋ねず、何もしゃべらせないーーそういうことは私はできない。誰の診察をしてもカルテの記入がほとんどおんなじになるような内容だったら、気持ち悪い。

3 件のコメント:

  1. 質(診察内容)よりも量(患者数)のみで評価されるのは問題ですね。患者さんから質に関する何らかのフィードバックが得られればと思います。

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  2. 数をあげれば、そのオフィスの収益の増加につながるから、でしょうか。でも、そんな目標って、、、っていう感じですね。
    オフィスの収入が上がらなければ、働く人のお給料も保証されないわけですが、いいケアが受けられなければ、その患者さんが戻ってくる可能性が少なくなり、患者数の増加どころか、減少につながりかねないのですから、そのバランスは、個人のなかで取っていくしかないですね。Kiwi

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  3. oketakoyakaさん、Kiwiさん、

    コメントありがとうございます。
    バランスがむずかしいですが、へこたれないで やっていきます!

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