アジア地域の富裕層を日本に呼び込んで医療を行うという戦略のため、日本政府が「医療滞在ビザ」の新設を検討しているそうだ。
医師が足りない、女性医師が増えたことが医療崩壊の一つの原因だ、なんて叫ばれている悲しい現状のなかで、リッチな外国人を対象に医療をビジネスとして展開しようという発想に私は驚くばかり。
2010年4月26日月曜日
NP番付表
先週オフィスマネジャーたちの会議があって、1-3月期ののいろいろな評価が行われたらしい。オフィスマネジャーたちの資料はわれわれNPには回ってこないのだが、わがボスは去年と比べての患者数増加が大変うれしいといって、部分的に資料を指差して見せてくれた。大雪のためキャンセルやドタキャンが相次いだ日が結構あったにもかかわらず、総患者数は増えたそうだ。
この中に全オフィスのNPとPAの一日平均患者数の番付表があり、なんでも私は以前最下位付近で低迷していたのが中ほどに浮上してきたそうだ。
一日平均の患者数というのは、わたしの腕というよりは、患者さんの出席・ドタキャン・無断欠席率によるところが大きいので、とくにこのニュースを知ってうれしいということはない。まあ、最下位のNPと言われるよりはいいかと思うけど。とかく「数」「量」の話を持ち出されがちなので、あまりまじめに話に付き合うとストレス。
今日の最後の患者さんはオフィスの閉まる予定時刻の12分前に診察室に入った。初めてきたかたで、しかも女性健診自体が初めての方で、おまけに避妊方法も希望されていてーーーどんなに超特急で話をしたって、12分では無理。早送りにも限界がある。ピルが使いたい、などと希望がはっきりしている方ならまだしも、no idea 状態の患者さんに対してはしょりながらもそこそこの説明をして、副作用を説明すして、処方箋書いて、S/Oデータは未完でも assessment と plan は何とか走り書きして、カルテをメディカルアシスタントに渡してーーーー
早く「済ます」ことにプレッシャーがかけられると、心がとても疲れる。はぁはぁ。
この中に全オフィスのNPとPAの一日平均患者数の番付表があり、なんでも私は以前最下位付近で低迷していたのが中ほどに浮上してきたそうだ。
一日平均の患者数というのは、わたしの腕というよりは、患者さんの出席・ドタキャン・無断欠席率によるところが大きいので、とくにこのニュースを知ってうれしいということはない。まあ、最下位のNPと言われるよりはいいかと思うけど。とかく「数」「量」の話を持ち出されがちなので、あまりまじめに話に付き合うとストレス。
今日の最後の患者さんはオフィスの閉まる予定時刻の12分前に診察室に入った。初めてきたかたで、しかも女性健診自体が初めての方で、おまけに避妊方法も希望されていてーーーどんなに超特急で話をしたって、12分では無理。早送りにも限界がある。ピルが使いたい、などと希望がはっきりしている方ならまだしも、no idea 状態の患者さんに対してはしょりながらもそこそこの説明をして、副作用を説明すして、処方箋書いて、S/Oデータは未完でも assessment と plan は何とか走り書きして、カルテをメディカルアシスタントに渡してーーーー
早く「済ます」ことにプレッシャーがかけられると、心がとても疲れる。はぁはぁ。
2010年4月25日日曜日
5kmレースまであと2週間
コーメン財団主催の Pittsburgh Race for the Cure という大会まであと2週間となった。コーメン財団とは、乳がん患者・経験者のサポートや乳がん研究のために精力的な活動をしている団体。
さて、5kmレースに出てみることにした私だが、重い腰を上げて走りはじめたのは3月も下旬ごろだった。とまとまんが帰って以後、本番まで1ヶ月をきったことでだんだんまじめに走るようになった。はじめは何だか人の足を借りて走っているような違和感があったが(単に運動不足)、4月も半ばを過ぎると自分の足と感じられるようになった。
走りながら住宅地の植物を見るのがとても楽しい。桜はもはや終わったが、つづいて花見月やチューリップ、最近では藤・石楠花(しゃくなげ)・躑躅(つつじ!)から、はたまた牡丹にライラックまで咲いてきた。(花の名前を漢字に変換するとびっくり)
昨日今日は朝食前に1時間走った。なぜか早起きできた。昨日の早起きは「偶然のたまもの」ととまとまんにいわれたが、今日も早起きできた。われながらパチパチ。
そろそろ本番のコースの下見に行こうと思っている。
2010年4月20日火曜日
バスーン・カルテット
桜プロジェクトで桜を植えるにあたっては、お金がかかる。というわけで、お金を作るためのさまざまな取り組みが行われている。3月に参加した英語論文の勉強会も実はその取り組みのひとつで、参加費のうち運営費を除くお金はすべて桜プロジェクトへの寄付となった。Tシャツなどのオリジナルグッズ(かなりすてき)の販売もさかん。
これら取り組みの一環で、日曜日にはコンサートが開かれた。なんと、ピッツバーグ交響楽団の団員4人がボランティアで演奏してくださったのだ。1人20ドルのチケット代は、桜プロジェクトへの寄付となった。
このコンサート、バイオリン・ビオラ・チェロ各1人とバスーン(ファゴット)のカルテットで、とても面白い編成だった。1時間のプログラムはとても充実。最後の Amazing Grace では涙がでた。
演奏のあと、奏者とお客さんが気楽に懇談できるお茶の場が設けられた。コーヒー・紅茶・ケーキなどが振舞われ、楽しいひと時となった。
土曜日の植樹会と同様に、このコンサートでもたっくさんの人の力が結集していた。私などは当日の手伝いのみで、受付の準備とかTシャツ売りでお気楽なもんであったが、中心となって動いている人たちは、チラシ作り・広報・会場や奏者との綿密な交渉・物品の買出しなどなど準備に苦労されたと思う。お花の先生が舞台脇にいけばなをされていたのもとても粋だった。懇談の場のためのケーキやクッキーを作ってきた人たちもすごい。
極寒のなかでの植樹会
土曜日、North Park という公園で桜の植樹会が盛大に行われた。200人くらい集まった。1日中寒くて(46F、8℃どまり)、風もふき、雨とあられがパラパラ降るなかで凍えながらみんなで桜を37本も植えた。昨年はちょうど今頃桜が満開だったそうで、去年植えた桜を愛でる意味を込めてこの時期に植樹会が計画されていたのだけど、今年は4月の頭に桜が一気に咲いてしまい、当日までに残っていた花はわずかだった。それにしてもむちゃくちゃ寒かった。ダウンジャケットを着ていくべきだった。
日本から和太鼓奏者4人が駆けつけて演奏を披露してくれたほか、お琴の演奏あり、茶道のテントあり、昼ごはん(鶏の照り焼き、マカロニサラダ、コールスロー、キムチ、ホットドッグ)もあり、でとても盛りだくさんだった。私は木を植える役を少しやった後、受付とゴミ係を主にやった。
すばらしい太鼓の演奏。後ろのほうに、当日植えた桜が小さく写っている。
スピーチをなさった方のお1人が、「たくさんの人がワシントンDCの桜を見に出かけますが、将来はきっとワシントンDCの人たちが我々の植えたピッツバーグの桜を見にやってくる日が来ることでしょう。」と力強く挨拶されていたのが印象的だった。このプロジェクトは、木を植える人、Tシャツをデザインした人、Tシャツを売る人、さくらケーキを焼いてきた人、などなど、実にたくさんの人のチームワークでなりたっている。10年後、20年後が楽しみだ。植樹は今後もつづく。
ピッツバーグ桜プロジェクトのウェブサイト
http://www.pghsakuraproject.org/jp/index.html
日本から和太鼓奏者4人が駆けつけて演奏を披露してくれたほか、お琴の演奏あり、茶道のテントあり、昼ごはん(鶏の照り焼き、マカロニサラダ、コールスロー、キムチ、ホットドッグ)もあり、でとても盛りだくさんだった。私は木を植える役を少しやった後、受付とゴミ係を主にやった。
スピーチをなさった方のお1人が、「たくさんの人がワシントンDCの桜を見に出かけますが、将来はきっとワシントンDCの人たちが我々の植えたピッツバーグの桜を見にやってくる日が来ることでしょう。」と力強く挨拶されていたのが印象的だった。このプロジェクトは、木を植える人、Tシャツをデザインした人、Tシャツを売る人、さくらケーキを焼いてきた人、などなど、実にたくさんの人のチームワークでなりたっている。10年後、20年後が楽しみだ。植樹は今後もつづく。
ピッツバーグ桜プロジェクトのウェブサイト
http://www.pghsakuraproject.org/jp/index.html
2010年4月19日月曜日
2010年4月11日日曜日
ピッツバーグの春の楽しみ方
今回一番楽しかったのは、Just Ducky Tour と呼ばれる、水陸両用の乗り物を使った観光。
http://www.justduckytours.com/
Station Square を出発して、ダウンタウンをバスのように走って案内してくれたあと、そのままボートとして川に入っていき、今度は川から街を案内してくれる。4月1日にシーズンが始まって、私たちが行ったのは2日だったのだが、朝の時点で3時と4時以外のチケットは完売しているほどの人気。必ず予約していくことをお勧めする。
こちらはOhio River から眺めるダウンタウン。
これは東京の帝国ホテルを設計した フランク・ロイド・ライトが設計した別荘。ピッツバーグから1時間ちょっと。建物のなかを丁寧に案内してもらえてとても満足。いろんな工夫がある素敵なお家だった。
サイエンスセンターの人間ヨーヨー(私)
次に会えるときまでまた頑張ろう。
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