2010年12月1日水曜日

日本での緊急避妊薬承認に関するパブリックコメント

緊急避妊のためのノルレボ錠の製造販売承認に関して厚生労働省がパブリックコメントを募集している。日本の女性が1日でも早くこの薬を手にできるよう、私も微力ながらコメントを送った。読者のみなさんもぜひ。

パブリックコメントへの提言の方法
「厚生労働省・パプリックコメント」案件番号:495100233
「ノルレボ錠0.75mg」の医薬品製造販売承認について
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=495100233&Mode=0


私が書いたコメント~~~~~
4年前まで日本で助産師として働いていました。現在は米国にて Women's Health Nurse Practitioner として産婦人科の診療所に勤めています。

避妊教育および避妊薬の処方が私の仕事の重要な柱です。緊急避妊薬は通常の避妊方法が正しく使えなかった場合のバックアップ方法として多くの女性の最後の砦だと実感しています。コンドームが破れたりピルを飲み忘れてしまったりと、どんなに気をつけていても避妊にはどうしても失敗が伴います。

失敗を失敗だと気づきながらみすみすやり過ごして妊娠するか、それとも緊急避妊薬を使って望まない妊娠を防ぐかは、女性自身の健康だけでなく彼女をとりまく家族、そして社会全体にも大きな影響を及ぼします。望まない妊娠は、妊娠を継続するにしろ、人工妊娠中絶を選ぶにしろ、女性の健康に多大な影響を及ぼすだけでなく、学業の中断、労働力の低下、また社会福祉への依存にもつながります。

今日も私は目の前のアメリカ人女性に緊急避妊薬の処方をしながら、日本の女性も早くこの薬が使えるようになってほしい、と切に願っています。1日も早くノルレボの製造販売を承認ください。

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