2009年11月23日月曜日

パートナーからの暴力に関するトレーニング

Intimate Partner Violence(パートナーや親しい人からの暴力)に関するトレーニングを1日かけて受けた。講師は、隣接する郡にあるIPV支援団体の人2人だった。普段からIPVの被害者のカウンセリングや、IPV予防のための教育活動にかかわっている人たちだけに、非常に引き込まれる話だった。

私にとってとても衝撃的だったのは、Teen Dating Violence の現状。実に、3人に1人が、身体的暴力、性的暴力、あるいは身体的暴力の脅し(threat)を受けているらしい。

technology abuse が非常に大きな問題になってきているという。Technology abuse というのは、たとえば携帯電話で相手がどこにいるかを執拗にチェックしたり、頻繁に(真夜中も!)メールを送り続けたり、携帯電話やデジカメで撮った写真(裸とか)をばらすぞ!と脅したり、など、携帯電話やメールなどの最近の技術を濫用するタイプの暴力。

いわゆる殴る・蹴るタイプの暴力でなくても、パワーとコントロールをにぎる構造はみんな一緒。見たビデオには、女性側が、男性に対して服装にけちをつけたり、事細かに指示をしている様子なども例として出ていた。

IPVをスクリーニングするにあたって、質問をする前の前置きとなるセンテンスの重要性も再認識した。例えば、「驚かれるかもしれませんが、暴力を受けている患者さんが珍しくありません。暴力は女性の健康に非常に大きな影響を及ぼします。なので、私は患者さんみなさんに暴力についてお尋ねするようにしているんです。」といったヒトコトを言った上で、具体的な質問をするのだ。

こちらはたまたまGoogleして見つけた紙一枚のパンフレットだが、どういう風にIPVについて話を持ち出し、スクリーニングするかについて参考になる。具体的セリフが載っているので、とっつきやすい。
http://www.nyc.gov/html/doh/downloads/pdf/csi/ipv-pocket-guide.pdf

2 件のコメント:

  1. 服装にけちつけるというのはDV? お互いの信頼関係によるところもあると思う。

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  2. ironikaさん、

    おっしゃるように、信頼関係はもちろん、言い方とか場面にもよって状況はすこし変わりますね。

    服装を細かく指示したり、けちをつけて相手を否定して、パワーとコントロールを握っているようだったら、それはやっぱりDVのひとつの姿でしょう。

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