先月から始めた新しい仕事、
子芋の大きな役割の一つは、地域の小児科のクリニックが、思春期の子どもたち(若い大人たち)のケアをもっと積極的かつ自信をもって行えるようにするのをサポートすること。
小児科医や小児専門のNPは、ふつうの子ども、特に小さい子どもたちのケアにおいては右に出る者はいない。ところが避妊薬や月経トラブルの話となると、非常に苦手意識を持っていたり、婦人科に紹介しておしまい、という場合も少なくないそうなのだ。
子芋はその反対で、一般的な「子ども」の診方は、今やっているFNPのプログラムでまだまだ修行しないといけないが、避妊カウンセリングや月経にまつわるトラブルの対応は得意である。
というわけで、子芋の役割は、自分の持っている知識や技術を小児科クリニックにいわば「出前」しつつ、クリニックのスタッフ自身でもこれらのケアがふつうのこととしてできるように、じわじわとサポートする、というわけ。
子芋の思春期を思い返してもそうだが、思春期というのは、子どもと大人の見事なミックスした時期だ。中学生ともなると、「小児科」に行くには大きすぎるように感じるし、かといって、おっちゃん・おばちゃんの行く「内科」に行くにも行きづらい、微妙なお年頃である。
そんななか、かかりつけ小児科からは足が遠のき、かといって、新たなかかりつけ医を持つわけでもない、宙ぶらりんのティーネイジャーたち。彼らは高齢者と比べれば、脳卒中やがんといった「大きな病気」にかかるリスクこそ低いけれども、自分の世界を開拓しているなかで、お酒・ドラッグ・タバコ・いじめ・鬱・親の喧嘩や離婚・ピアプレッシャー・デート・セックス・性感染症・妊娠などなどいろいろな関門やリスクと人知れず戦っている。
だから、普段からのかかりつけプロバイダとの関係をもって、カラダやココロの相談をしたり、予防的な対策を身に着けることがだいじ。小さいときからその子を知っている小児科医が、中学・高校の時期も、そして親の健康保険でカバーできる年齢(26歳)までサポートできると、思春期の嵐を乗り越えるにも、さらに心強い。
というわけで、手始めに小児科スタッフに避妊カウンセリングのレクチャーをしたりしてるんであるが、なんせ、レクチャーの経験に乏しいので、非常にぎこちない。前にNP学生向けにやった授業のパワーポイントが役立った。ケーススタディーぽくして、みんなが話しやすいようにしてみたのはよかった。
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