2011年6月12日日曜日

つぶやくモットー

すこしまえにRunner's World という雑誌で、ランナーの励みとなるmantra (モットー、合言葉、座右の銘ってかんじ)の記事があった。つらいときでも、力や勇気のわいてくるような短い言葉を頭に念じながら走ればスタミナもスピードも維持できるというわけだ。記事では、有名なmantraの紹介とともに、自分オリジナルのmantra をつくるためのヒントとなるような言葉集も載っている。ウェブ版はここから見られる。

"This is What you came for."

というのが私は一番気に入った。快適なときでも、しんどいときでも、「このためにわざわざ自分はここに来たんだ!」と唱えると、頑張れる気がするから。これは 昨年24時間で165・7マイルを走ったScott Jurek さんの言葉とのこと。

読者がコメント欄に書き込んでいる言葉のひとつ、
"Inhale confidence, exhale fear." (息を吸って自信を吸い込め。息を吐いて恐れを追い出せ。)
もいい。

走っているときに限らず、人生全般に使える言葉たち。

2011年6月8日水曜日

壊れてなかった体重計

前に帰国した日本人の人から5ドルで買った 体重計がある。ひさしぶりに体重を量ったら、なんだか予想外に5ポンド (2kgちょい)ほど減った数値を示した。

きょうジムの体重計で量りなおしたら、やっぱり同様の値を示した。ありゃま。ポンドだとkgよりも増減の数値が多いように見えるので、余計に衝撃的。

現物の私を知る人はみなご存知のように、私むっちゃ食べるのだが、みな燃やしてしまう。(燃費きわめて悪い) 一時さぼってばかりいた運動をこのところ再開し、あいかわらずよく食べているんだが。これから努めて午前と午後のおやつを頑張ろう。BMI の数字がすべてじゃないけど、もともとunderweight ぎみだし、軟い骨にはなりたくないし。


2011年6月7日火曜日

診療所の立地環境、賃貸料

A市にあった系列の診療所が最近B市に移転した。そこは、日本でいうホームセンターみたいな店や、ディスカウントストアや、ネイルサロンなどが並ぶ土地にあり、目の前にはそれらの店共通の広い駐車場がある。

この新しいオフィスに先日出張した。壁からカーペットから棚から、ピッカピカである。A市にあった旧オフィスにも何度か出張したことがあるが、やはり新しくてかつ広いオフィスというのは見た目がすこぶるよい。足を一歩踏み入れたときの印象が全く違う。

賃貸料は当然前のところよりも高くなったそうだが、「買い物のついで」に気楽に寄れる立地というのはかなり好条件らしく、これからますます利用者の伸びが期待できるとのこと。

ひるがえって、わがオフィスは、この新オフィスの並でない、べらぼうな賃貸料がかかっているそうな。場所が場所だけに。しかしながら、建物自体も内装も古く、どんなに掃除や整理整頓をしても、古びれ感は払拭できない。先日結果が出された患者満足度調査でも、「このオフィスはもっと近代化すべき」、「リフォームしたほうがいいでしょうね。」などのコメントが自由解答欄に書かれていた。「駐車場がないのが不便」、「周辺の駐車場がどこも高くて困る」などのコメントも。

都市の中心部に位置しているというのは、方々からバスという手段で来る患者さんにとっては重要なことだ。多少遠くても、バス一本で来ることができるから。車で来る患者さんの場合、つまりそういう社会層にいる患者さんの場合、保険を使って一般の診療所に行くという選択肢もあるかもしれないが、バスに依存している患者さんの場合、自分が利用できる医療機関の選択肢すら限られていることが結構ある。

ビジネスとして収入と支出のバランスを考えたら、郊外にオフィスを構えて、より安い賃貸料できれいな診察環境を整えたほうが賢いだろうと思う。でもそうすると、バスしか交通手段がない患者さんにとっては、非常に足が悪くなってしまう。かといって、賃貸料が身にあわないほど高かったら、ビジネスとしては破綻して、元も子もなくなる。

こういった収支計算や今後のオフィスの方向性に頭を悩ましているのは、私のようなNPではなく、オフィスマネジャーやその上の組織全体の首脳部だ。社会的責任を果たしつつ、収支上もまっとうにやっていく計画を練っていくのは、頭の痛いことに違いない。

2011年6月5日日曜日

3年ごとの患者満足度調査

先週オフィスマネジャーが、2007年度と2010年度の患者満足度調査の結果比較を見せてくれた。予約の取りやすさ、診療時間、場所、電話対応などといった項目別に患者さんたちが5段階評価で評価してくれた数値の平均がスコアとして出ている。

2007年時点では組織平均を下回っていた項目が、今回はおおむね平均に届くか、届かなくてもぐっと伸びを示していることにほっとした。それ以上に、「この診療所で一番何が気に入っていますか?」という自由回答タイプの質問に対し、「フレンドリーなスタッフ」、「ナースプラクティショナー」、「話をよく聞いてもらえて安心できること」、「よく説明してもらえること」などのコメントが、時に私の名入りで書かれていることにものすごく励まされる。

さぁ、今週もがんばるぞー

2011年6月4日土曜日

マーケティング活動

最近、AクリニックとBホームの2箇所に、自分の診療所について説明に行く機会が続けてあった。

Aクリニックは無保険の患者さんを専門に診ているところ。そこで働く医師や医学生に自分の診療所の説明を手短にした。患者さんに渡すのに便利なように、各種パンフレット類を整理してファイルしたバインダーも持っていった。

Bホームは、主に10代の子どもたちの自立支援をしている施設。そこのスタッフの研修会に呼んでもらって、自分達の診療所がどんなことをしているかスライドを使って紹介した。性感染症について少し話してほしいということだったので、クラミジアを例に話した。避妊方法に関しては各種方法の模型を持っていって会場で回した。(ここがいちばん盛り上がった)

個々の患者さんに話すは慣れているけど、たくさんの人の前で話すのはやっぱり緊張してしまう。ま、やるっきゃない、と開き直ってやるんだけど。

この手の仕事をマーケティング活動としてのみ捉えると、自分にとってはあまり面白みがない。だけど、診察が必要と思っていながら方法がわからずにいる人や、そもそも診察が必要だとも思っていない人に受診の道を作るための活動だ、と思うと、途端にやる気がでる。4月に行ったコルポスコピーのカンファレンスでは、検診を受けてない人をいかに取り込めるかが何よりの予防だ、ということを再三言われた。その言葉がまだ頭に響いてる。

2011年6月2日木曜日

被災地に行った医師の報告会

ピッツバーグでは約2週間前の土曜日に、震災被災地に行った日本人医師4人による報告会&座談会がありました。ピッツバーグ周辺に住む約35人の一般日本人が参加しました。(加えて子どもが10人来て、ベビーシッターが3人では足りないくらい。)それぞれ違う組織を通して、別の地域(被災地といっても広い)に、かつ少しずつ違う時期に被災地に入った各氏から、それぞれの形の報告を聞くことができました。

早くも震災発生後4日後くらいに被災地に入っていた医師からは、まだまだ医療物資が不足していて医療としての活動は十分できなかったと。でもそんな中、ハーシーのチョコレートが思いのほか大人にも子どもにも喜ばれ、魔法の薬と思えるくらいに重宝したそうです。(ペンシルバニアに住むものとして、何だか嬉しくなる報告。)その後に行った医師たちは医療物資が少しずつ整ってきた中で活動されていた様子でした。震災後1ヶ月前後行った医師は、電柱がものすごい勢いで建っていっているようすをみて、復興の力を感じて胸いっぱいになったと語ってくれました。

また、ピッツバーグにいながらにして、さまざまな方法(チャリティーコンサート、ベークセール、大学内での募金活動など)で活発に活動してきた人たちの紹介や意見交換も自然なかたちで進んで、いろいろな人のいろいろな思いが共有できる場になりました。笑いあり涙ありの2時間強。

一般市民として何ができるか、という話では、
今までの自分の生活の見直し(例:節電)とともに、経済活動をしっかり行うということが大事である、というコメントが私にとってとても印象に残りました。これらは募金や医療・物資支援がひと段落したあともずっと大事だなー、と私は思いました。

昼の12時を回って、子どもたちが待ちきれなくなる中、座談会は打ち切りになってしまったのですが、もし時間があったら、私は香山リカのコラムを紹介したいと思っていました。これは毎日新聞の連載なのですが、震災発生後から10回にわたり震災ネタが続いていました。毎週このコラムを読んでいて、私は気持ち的にとても助けられました。もしよかったら、ごらんください。

2011年6月1日水曜日

緊急避妊薬ノルレボ発売

あすか製薬が、緊急避妊薬ノルレボ錠0.75mgの販売を5月24日に開始した。ミクスOnline の記事によると、あすか製薬社長が希望小売価格は1万円くらいと述べたということだ。薬の価格に加えてさらに受診にともなう費用が発生するだろう。(日本では処方箋がないと、この薬は手に入らない) そうすると、総費用はもっと高額になってしまう。

このあたりの薬局では、Plan B one step が大体50ドルくらい、Next Choice が40ドルくらいである。これでも高い(特に学生にとって)と思っていたが、処方箋なしで買える(17歳以上であれば)だけ、まだ状況は恵まれているといえる。

ともかく、ノルレボという手段が日本に合法的に加わったことを歓迎したい。価格・処方箋の必要性など、課題はあるが。

ノルレボ処方の際に、通常時の避妊方法をカウンセリングすることがすんごく重要だと思う。残念ながら避妊方法の選択肢は、アメリカより日本のほうがぐっと少ない。Nuvaring(膣に入れる直径4.5cmくらいのリング)、Ortho Evra (皮膚にはるパッチ)、Implanon (皮下に埋め込むちっちゃな棒)―――こういった方法を取り入れることで、やっと避妊を自分のものとした患者さんをたくさん診ているので、少ない選択肢の中で選ばないといけない日本の女性が不憫である。製薬会社がこれらの方法を日本に持ち込まないのは、日本では需要が乏しい、採算がとれない、と思っているからだろうか?