つい先日の勉強会で、ある人が、昔経験した患者さんの話として、このように話してくれた。
催奇形性のある薬(例えば抗がん剤、レティノイド系のにきび用の内服薬)を処方されている患者さんに、"You can’t get pregnant while you are on this medicine"
(この薬を使っている間は、妊娠できません。)と言ったら、
患者さんはこれを、「よし、それなら避妊の必要なないのね」と理解して、避妊をせず、
まんまと妊娠してしまったそうな。
もちろん、この医療者の意味したかったのは、胎児に重篤な影響が出る可能性が高いので、妊娠するべきではありません、ということ。
下手に、"can't get pregnant" と言ってはいけない、という教訓。
そして願わくば、なぜなのか、を説明しないといけないという教訓。
同様の例は、PID(pelvic inflammatory disease 骨盤内炎症性疾患)を患った患者さんに、医療者が「もしかすると、将来の妊娠は難しいこともあるかも」というようなことを伝えたら、患者さんは、「そうか、それは悲しいけど、でも妊娠できないなら、避妊もいらないわ。」と避妊しなかったと。そして妊娠したと。
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